「力」にまつわる断想

漢字二文字を使って「**力」として 人間の成長プロセスをさまざまに論考していきます。

待期力。

さてこれからどうなるのかと
ドキドキしながら待ち続ける
期待に胸をときめかせるには
相当心臓も元気になりそうな
ことを期待することが必要で
アイスクリームの棒についた
もう一本当たり外れ程度では
中々胸はときめいてくれない

しかし期待はひとのこころを
きちんと働けるための機能を
維持する鍛練の役割もある
イザより大きなドキドキが
やってきたときにこの心臓が
持ち堪えられるだけの余力は
日々の鍛錬の賜物である

待期力は常日頃から
期待すべき何かを探し
常にドキドキ待っている力だ
実は待つのは行くより辛く
待つ身の辛さとよく言うけれど
辛いと言いながらその辛さを
愛しみながら楽しんでしまう
ドキドキしているときのひとこそ
幸せの頂点に居る時よりも
じっくりゆっくりたっぷり嬉しい
そんな比較をしてみるがいい



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減則力。

人間長く生きていると
どうしたって付き合いが増える
学校関係会社関係友人関係
近所づきあいオタクつきあい
ネット友達その他もろもろ
原則二人以上で社会ができて
できた社会それぞれに
原理原則規則会則約束事が
暗黙のうちか明文されるか
それはともかく必ずできる

そのひとつひとつを小さな頭に
容れて態度をすべてカジ取り
そんな面倒なと言いたくても
その先々で自分の理屈を通せば
理屈で勝っても顰蹙を買い
なんだかそこに居た堪れない
いつの間にやら規則を守る
そのことばかりに力を注いで
くたくたになった自分に気づく

減則力はブレーキの力だ
ガンジガラメの規則の中で
息を詰めては苦しくなるから
自分だけの世界を作って
自由気ままで規則を破れる
そんな場所で羽目を外して
ストレス解消元気に戻って
規則だらけの世を走りまわる
制限速度は自分のためと
減速の方は忘れちゃならない


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点灯力。

暗いと不平を言えるうちは
誰かに頼ってそれで平気と
思っている証拠でもあり
頼るひとがいなければ
どんなに足腰弱っていたって
這いずってまでも灯りを点す
火を我が手に入れてしまった
ひとにしかできない作業だ

いつでも明るいところを
選んで歩いていられるひとは
確かに明かりが暗いとか
真っ暗闇で歩けないとか
そんな不安さえ持てないが
一旦灯りを失って
漆黒の闇を知った人は
眉毛ほどの新月の明かりも
そのありがたさに涙が流せる

点灯力は自らの手で
灯りを点すだけの力だ
たったその一つの作業で
今居るところが天と地ほども
変わることをよく知っていて
手元が暗くて地図が見えない
次の一歩が踏み出しがたい
そんな時こそこの力を
使って行方を見つける力だ
動きやすい生き方は
点灯力を使って探そう


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創作力。

実は創るということは
終が来るとも親しいもので
なぜなら槍で切りつける
その傷跡こそ創の文字だからだ
何かをゼロから始めることは
じつは自分も無の状態に
なければできない絶対不可能
そんな自分も二つの細胞が
原料になってできている

何かを始めるというときに
何をしようかと考えてみる
考えるためには何かがあって
それをどうこうする話に
なって初めて目標ができ
それに従い方針が出る
何かをとおもうその時に
心を去来するイメージは
ザックリ心に切りつけてくる
そんな激しさが必ずある

創作力はあえて自ら
キズを求めて絆を作る
天下御免の向こう傷から
生まれてくる新たな命が
まさに創作物であることを
知って行動するならば
どんな大きな怪我をしても
そこから必ず新たな萌芽が
あると知ったらちょっとやそっとの
痛みなんかも愉しめるものだ


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共修力。

何でも最初は何も知らない
それは実は大切なことだ
口あんぐりと開いたままで
茫然自失とするほどのことも
いつの間にやら演じる側に
自分が至れる素晴らしさは
何処からか手に入れてきた
生半可な馬鹿向け解説で
半端なオツムで学んでみると
真っ新な方がよっぽど染み込み
変な癖もつかずに済む

ひとのできることは無限というが
それは寿命が百万年ほど
あればの話で人生は有限
自分と他人で違うことが
できるからこそ世は成り立つし
それぞれ得意を教え合って
得意は徐々に世に広まる

共修力は自分と誰かの
得意を交換して学ぶ力だ
誰かの得意がほしいのならば
ただ一方的に教え慣らす
それではちっとも面白くないが
いったん気持ちを真っ新にして
習得していくその変化ぶりも
拒絶反応から慣れ親しむまでの
一切合財のやり取りからさえ
ひとは学ぶことができる


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